ハラハラ・ドキドキが脳疲労に効く⁉　リラックスには「アクション映画」がイイ！

映画好きに朗報！　楽しく映画を見るコトで、実は脳疲労が解消できちゃうんです！　ただし、映画なら何でも、という訳じゃありません。見る人の好みにもよりますが、オススメなのはアクション映画！　スピード感、手に汗握るバトルシーン、筋書きはシンプルで非日常感いっぱい！　アクション映画のそういう点が、脳のふだん使わない部分を程よく刺激し、また見終えた瞬間いっきにリラックスして、脳疲労の解消につながるんです。

スリルとハプニングのアクション映画が、リラックスと脳疲労の解消にいい???　ちょっとヘンな感じがしますよね。でもホントなんです！　脳は、適度なドキドキが「薬」になるよう出来ていて、それはヒトの本能とがっちりリンクしてるんです。そのメカニズムとはいかなるもの⁉　難しそ～うなお話を、要点ズバッと解説します。読めばアナタも「脳博士」♪

緊張から解き放たれた瞬間こそ至高のリラックス！　「アクション映画」を見終えた脳がフレッシュな訳！

「アクション映画」の特徴は、バトルにバイオレンス、そしてカーチェイス等スピード感。見ているとき、人はスリルを感じています。このとき活動しているのは交感神経という、生物を活動的にする神経。アドレナリンというホルモンが放出されて、心臓はドキドキ、手は汗を握り、目など感覚器官は鋭敏になっています。これってつまり、「闘わなきゃ」または「逃げなきゃ」という、生物が最も本能的になってる状態なんですね。アクション映画を見ているとき人は、日常ではまず感じることのない、ワイルドな刺激にさらされているのです。

このとき、脳にはストレスがかかります。ストレスは、長期間かかると脳に有害ですが、短期間だとカンフル剤的に働いて、脳を活性化させます。脳ががんばって、ストレスを克服しようとフル活動する訳ですね。ーそこへ、映画が終わります。すると脳は、ピリピリしていた交感神経をしずめにかかります。速くなっていた脈拍は遅くしよう、冷たくなっていた手は温かくしよう、こわばっていた筋肉はやわらげようと、いっきに逆の方向へ走るのです。その結果、人体は、ゆったりした脈、温かい手足、脱力した筋肉、つまりリラックス状態になり、このゆとり感が脳へフィードバックされて、「ホッとした」感じになります。緊張の反動で脳が一瞬、超リラックス状態へと揺り戻しを起こすと言えばわかりやすいかもしれません。これがアクション映画を見終わった後、脳疲労がほぐれるメカニズムです。

脳は、「普段しないコト」を始めると活性化する。仕事を離れて「映画」の非日常感にひたろう！

前章で、アクション映画を見ているとき、脳は活性化しているとお話ししました。活性化したのでは脳がますます疲れるんじゃ？　と思いませんでしたか。実は脳には、「何も考えまい」とすると逆にいろいろ考えてしまう、という特徴があるのです！　皆さんも覚えがありませんか？　ちょっと休もう、頭を空っぽにしよう、と思ったときほど、ささいなことがあれこれ思い出されて･･･なんてコト。そう、脳を休憩させるためには、「働かせない」のは逆効果。むしろ「別の何か」で活動させた方が、脳はフレッシュになるのです！

とはいえ、「仕事で頭が疲れたから、別の仕事を…」では効果なし。「仕事」は結局同じカテゴリーに属するものなので、脳の使う部分も同じで、より疲れちゃいます。つまり、脳をリフレッシュするためには、まったく別の何かで働かせなきゃいけないというコト。だから「映画」がオススメなのです。映画、特にアクション映画のウリは非日常感。脳のまったく違うパーツにフルに働きかけてくれるのです！

なぜアクション映画？　ヒューマンドラマやロマンス、サスペンスが、脳疲労の解消に向かない理由

もちろん、映画には好きずきがあるので、「好みの映画」を見るのが「気分転換」としてはいちばんかもしれません。ただ、アクション映画は内容が①スリリングなので見終えた後、脳が反動でリラックスする、②非日常的なので、ふだん使っているのとは違う部分の脳が働き、脳全体がリフレッシュする、という特徴があります。

では、ほかの種類の映画ではどうでしょうか？　例えばサスペンスやミステリー。これらは、スリリングという点ではいいように見えますが、謎解きで頭を使うので、脳を休めるには向かないとされています。ヒューマンドラマやロマンスは、観客が共感できるように創られていることが多いので、非日常性を求める（ふだん使わない脳を刺激する）という意味ではイマイチ。やはりアクション映画、その中でも特に、筋のシンプルなものがオススメです！

脳疲労の解消に効くアクション映画はコレ！　スリルとハプニングに満ちた映画ランキング

下記のランキング5作は数ある名作アクションの中から、①ドキドキはらはらして、②日常を忘れられる、という、脳リフレッシュ効果を重視して、筆者が選んだお勧め作品です。ダークテイストのものからスカッと系までさまざまですので、好みに合う映画をぜひ見つけてください！

【第1位】ミッション・インポッシブル2

カーチェイスからクライマックスの一騎うちまで、これぞ王道なアクションがてんこもり！　かっこいいヒーローが犯罪組織をぶちのめす、シンプルで明るい雰囲気もイイ！　M:iシリーズの中でもイチオシの作品です。

【第2位】　少林サッカー

香港映画が好きな人にオススメのハチャメチャなアクション・コメディー！　とにかくオバカで思いっきり笑えて、スポ根系なアツさも楽しめる作品です。ワルな敵たちに勝利する痛快さも、濃～いキャラたちも魅力的！

【第3位】　007カジノ・ロワイヤル

スパイものと言えばコレ！　ビター風味なハードボイルドを味わえる、ジェームズ・ボンド作品。東西冷戦期を舞台にした作品ならではの、国を背負って命のやりとりをするダイナミックさ、非情さが突き抜けてます。

【第4位】　スピード

爆弾を積んだバスが駆け抜ける、文字通り疾走する映画です。構成が上手くてハラハラドキドキが止まらない！　キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの美貌も目の保養に◎

【第5位】　用心棒

日本が誇る名匠・黒澤明監督が遺した至宝です。凄惨な斬り合い・危ういだまし合いが満ち満ちた、スリリングな展開と殺陣のかっこよさが見せどころ。後味のよさも見事です！

脳に疲労がたまっているときは、判断力も鈍りがち。効率が上がらないとわかっていながら、ついつい仕事をだらだら続けて、疲れは取れずミスも続出、そのストレスでさらに疲れる…そんな悪循環に陥りがちですよね。だったら、いっそアクション映画で脳をスッキリさせてみましょう！