普通に、当たり前のように、日々こなしていた「料理」が、実は脳の活性化に大きな役割を持っていた! おいしいメリットもたくさんある料理を脳からの視点で見直すのは、新たなモチベーションに繋がります。食べることは、一生のこと。その意味を知る、知らない、では大きな違いとなります。デキる人の料理術をぜひマスターしてください!
同じ姿勢を続けていると筋肉が緊張し、血行が悪くなり、身体が疲れます。ストレッチで使っていない部分を伸ばすと、コリが取れてスッキリしますよね。脳の疲労もこれと同じ。仕事で行き詰まったり、新しいインスピレーションが欲しい時などは、一度脳のスイッチを切り替えてみましょう。脳の違う部分を意識的に使うことで、脳のコリを解消できるはずです。
いちばんのおすすめ脳ストレッチは、「料理」。料理することで脳が活性化されることは科学的にも証明されています。毎日料理をする人は、認知症にもなりにくいというデータも出ているんですよ。
料理で脳ストレッチをすることによって、前頭連合野が活性化されるのだそう。ここは人とのコミュニケーションに影響を与える部分で、ついイラッとするなんて感じている方には、前頭連合野の育成がキーワードになるのです。
なぜ料理が脳のストレッチになるのかというと、①メニューを考え②材料を揃え③調理して④盛り付ける、という段取りをこなしてくことに集中し、他のことを考えていられなくなるから。普段の仕事で使っている部分を休め、使っていない部分(=料理に必要な部分)をぐーんと使うことで、脳の血流が良くなり、脳が活性化されるのです。そんな脳ストレッチのメカニズムを意識しながらぜひ料理にチャレンジしてみてください!
無心で野菜を千切りしたり、お米を研いだり、時間勝負の炒め物をしたり、ひとつのことに集中するのは、ある意味「瞑想」に近い状態でもあり、脳疲労解消メソッド「マインドフルネス」を日常で実践することにも通じます。
また、料理は脳疲労をほぐしてくれるだけでなく、香りや味わい、器や盛り付けの美しさ、など五感にはたらきかけ感性を豊かにしてくれます。誰かにごちそうして「おいしい!」と言ってもらう喜びもあり、純粋に美味しいものを食べると「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンも分泌されるんですよ。
これまで料理が単なるルーティンワークや義務だったり、料理することに縁がなかった方も、料理が脳にもたらす効果に好奇心が刺激されたのではないでしょうか。家ごはんを楽しむのは、身体や心だけでなく、脳も喜んでいるのです。忙しさに追われた時こそ、料理モードにスイッチして脳の緊張した部分を緩めてあげてくださいね。