マルチタスクは、効率アップではなく脳の疲労とストレスを生む⁉

デスクでPCに向かい、プレゼン資料をつくりながら打ち合わせの電話をかける。会議に参加しながら、持ち込んだPCで急ぎのメールを打つ。そんな「マルチタスク」のスタイルで仕事をこなしている方は多いかと思いますが、この作業スタイルって、実はとても脳を疲れさせる上に、作業効率をダウンさせるものなんです!

複数のタスクを同時にこなすから時間もかからず、さまざまな事柄を把握しながら仕事を進められるんじゃないの? そう思ったあなたに、本記事で「マルチタスク非効率のナゾ」をお教えします!

脳はマルチタスクをこなす機能を備えていない

結論から言うと、私たちの脳は同時に複数の情報を的確に処理することができず、マルチタスクを可能にすることはありません。「いや、毎日マルチタスクで仕事しているんだけど…」と思った方も多いかと思いますが、それは複数の仕事を「同時に行っている」のではなく、その瞬間ごとに情報の処理ターゲットを「高速で切り替えている」だけなんです。

それだけ聞いても、脳に大きな疲労を強いることがイメージできると思いますが、その結果として作業効率を大幅に下げてしまうという弊害も生まれます。私たちの脳は、一つの事柄に集中することしかできません。だから、マルチタスクの際にはターゲットを切り替える時間的ロスを生み、個別の仕事に対する集中力を低下させてしまうのです。

「ああ、今日もマルチタスクで仕事を片付けたから疲れたなあ」と満足している方! それは単に脳を疲労させただけで、効率よく仕事をこなしたわけではないかもしれませんよ⁉

これからの時代は、「マルチ」ではなく「シングル」でタスク処理!

ある研究では、マルチタスクでは生産性を最大で約40%低下させるという結果も出ているそうです。また、集中力の低下からミスを生み、トータルでの時間的なロスを生じることからも、マルチタスクは決しておススメできる仕事術ではないと言えるでしょう。

そこで、脳の疲労を最小限に抑え、効率よく仕事をこなすためにおススメしたいのが「シングルタスク」です。「マルチ」の反対で「シングル」という、当たり前の話のように思うかもしれませんが、この「シングルタスク」には意外なほど多くのメリットが潜んでいるのです。

1.一つのタスクに全力で集中できる
これは至極当然の話。目の前の仕事に全力を注げるから、マルチタスクの際の集中力とは大きな差が生まれます。

2.仕事に対するストレスが軽減される
マルチタスクでは、一つのタスクに向き合う一方で、そのほかのやるべきことを保留にしているストレスを感じてしまいます。シングルタスクであれば、そんなストレスを感じることなく、少しハードルの高い仕事などにも積極的に取り組めるはすです。

3.効率的な時間の使い方ができるようになる
一つのタスクに集中できることで、ムダな時間を使うことを避け、より価値のある活動に時間を割くようになります。その結果、作業の効率を上げ、生産性の高い仕事が可能になります。

…いかがでしょうか? これらのメリットを得られるシングルタスクを、あなたも取り入れてみませんか?

「手ぶらで会議」「電話に出ない」など、小さなことから始められるシングルタスク

それでは次に、「シングルタスク」を具体的に取り入れる方法について考えてみます。日々、溢れるほどのタスクを抱えている方は、そう簡単に始められるものではないと感じてしまうかもしれませんが、小さなことから始めてみるのは決して難しいことではありません。

たとえば、「会議にはPCを持ち込まない」と決めることで議論に集中できるだけではなく、会議の開始時間までに資料をまとめるための集中力も生まれるかもしれません。また、難易度の高い作業に取り組む際には電話の取り次ぎをストップすることで、ミスなく短時間で課題をクリアすることにもつながるはずです。

大切なのは、その作業プロセスや要する時間を意識しながらタスクに優先順位をつけること。そうすることで、一つひとつのタスクをより深く理解するのはもちろん、仕事全体を把握することにつながるでしょう。脳を疲れさせることなく、ストレスや作業ミスも避けられる仕事術「シングルタスク」を、今日から少しずつ習慣づけてみてはいかがでしょうか?

マルチタスクで脳を疲れさせては「“できる”人」になれない!

筆者も、電話で打ち合わせをしながらPCで資料を作成するなど、同時にタスクに向き合うこともしばしば。一日の終わりの心地よい(と錯覚していた)疲労感に、「今日も頑張ったな」なんて充足感を抱いたりもしていました。

しかし一方で、企画書などの成果物に対するクオリティに満足できないケースも増え、ときにはミスを生む危険性も感じていたのも事実。今回のリサーチで、「“できる”人の得意技」のようなイメージだったマルチタスクが、非効率で脳を疲れさせるだけという事実を知り、驚きを覚えました。

脳を疲労やストレスから解放し、仕事の質を高めてくれる手法「シングルタスク」これからの時代の「“できる”人」に必要な手法、筆者も早速取り入れてみます!

脳に溜め込んだ疲労の解消、脳疲労を溜め込まないための予防に「サプリメント」がおすすめ!

ちなみに、タスクではないですが、脳の疲労やストレス解消、脳疲労の未然予防のために筆者は脳にアプローチするサプリメントも活用しています。既に疲れてしまっている脳、酸素が足りなくてアップアップになってしまっている脳酸欠、そのままの状態ではタスクに対する判断基準もあいまいになってしまうもの。

さまざまなタスクで脳がいっぱいになってしまいがちな状況を定期的にリセットするためにも、即効性のあるサプリメントは心強いパートナー。厳選サプリメントランキングをぜひご参照ください!

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