脳内メモ帳「ワーキングメモリ」の活用で、脳のキレを再び!

聞き慣れないワードかもしれませんが、近年「ワーキングメモリ」という脳の機能に注目が集まっています。この言葉を知らない方も普段無意識に使っているこの機能は、多くのタスクを抱える現代人にとってとても重要なものと言われています。鍛えて活用することで、あなたの脳が本来持っているキレを取り戻せるかもしれないこのワーキングメモリ。本記事ではそのメカニズムに迫り、脳をより良い状態で稼働させながらパフォーマンスを維持できる方法について触れていきます。

 

こんなとき、あなたはワーキングメモリを使っている!

ワーキングメモリという言葉が使われ始めた歴史は意外に古く、1970年代にイギリスの心理学者が提唱したのが始まりだと言われています。ワーキングメモリというものを簡単に説明すると、短い時間の中で処理するべき情報を保持する脳の機能ということになります。また、同時に発生した事柄を処理するための切り替え機能をも備えているワーキングメモリは、あなたも無意識に日々使っているはずのものです。

たとえば…

・買い物の際に、必要なものをアタマの中でリストアップする
・人とのコミュニケーションの際に、会話の内容を踏まえながら次に発する言葉を選ぶ
・読書の際に、前ページの場面を覚えて置きながら次ページの文脈を理解する

…といった場面で、ワーキングメモリの機能が活用されています。

ど忘れ、判断の鈍さはワーキングメモリの機能低下から?

「あれ、今何しようとしてたんだっけ?」…そんなことをつぶやく回数が増えている方、いませんか? それはワーキングメモリの機能低下が原因かもしれません。ワーキングメモリは、思考と行動の制御に関わる脳の機能と言われ、ある目的のもとで行動する際の思考内容を一時的に記憶するところ、と考えられています。前後のやり取りを一時的に反芻して行動に移す、メモ帳を使うように伝えられた情報を書き留めておいて判断材料にする、といった際には、このワーキングメモリが活用されているそうです。

また、ある作業をしているときに別の作業を依頼される、今やっていることを中断した上での対応が必要になる、ということを、みなさんは日々経験しているはずです。その際に、もとの作業に戻るための情報をとどめておくのもワーキングメモリの大切な機能の一つ。行動が遅い、切り替えができない、など、脳のキレが落ちてきたと実感する方には、このワーキングメモリを鍛えることをおススメします。

日常で目にするものを活用してワーキングメモリを鍛える

その鍛え方はいたってシンプルで、自分の脳にあるワーキングメモリを刺激するような、簡単な方法で行うことができるそうです。今日からでもできる方法としておススメしたいのが、まずは人との会話の際に相手の話をできるだけ覚えるよう心掛けるというもの。この方法を習慣化することで、相手の話を十分に理解しながら瞬時に応答できるようになり、脳のキレの戻りを実感できるはずです。

また、街中や電車の中で目にする看板や広告、新聞記事の見出しなどを瞬間的に記憶し、頭の中に描いてみるという習慣もおススメの方法。特別な場所や時間を設けずとも、日常にある要素を使いながらかつてのキレを脳に取り戻すことができるんです!

また即効性の高い方法として筆者がおススメしたいのが、サプリメントを使って脳の疲労を和らげることで機能を回復・強化するというもの。脳を疲労から回復させ、適度な刺激を与えることで、ワーキングメモリの活性化につながると言えるでしょう。

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