謎多き「あくび」のメカニズム 大きなあくびはデキる人の証⁉

あくびは生理現象のひとつで、脳の疲労や酸素不足というのが一般的な認識ですが、そのメカニズムにはまだまだ未知の部分があり、日々研究が重ねられています。オフィシャルなシーンではヤル気のなさや退屈の証のようで、ついつい噛み殺してしまうもの。でも実は、あくびは脳にとって重要な役割を担っているという研究結果も出ています。これを機に、あくびとの付き合い方を見直してみることにしましょう!

動物たちもあくびで脳活!? あくびの長さと、脳の大きさ・複雑さとの関係

あくびをするのは人間だけではありません。ペットの犬や猫が思い切りあくびをして眠りを謳歌している姿は、何とも微笑ましいものですね。動物園で見るのはライオンやゴリラ、珍しい所ではゾウやネズミもあくびをするんですよ。それら100体以上の哺乳類のあくびの時間を集計し、アメリカで研究発表されたのが「あくびの長さと脳の大きさは比例する」ということ。脳が大きく複雑なほど、より多くの酸素や血液を必要とし、そのため長~いあくびになるのです。この事実を知ったら、あくびをしている人を見ると時間は何秒? なんて、つい気になってしまいますね!

こんなサインが出たら、お疲れモード警報発令

脳の快適な環境は、コンピュータ同様に低い温度をキープすること。脳が疲れて熱がこもると、あくびが発動され、心臓から脳に血流が送られて熱交換することで、脳をクールダウンしてくれます。温度に敏感な脳にとって即効レスキューであり、脳の成長を促す効果もあるのだそうですよ。

不眠、落ち込む、退屈だ、集中できない、緊張で固まる、これらはすべて脳疲労のサイン。脳を冷やして「快」の状況に切り替えるには、あくびは非常に有効で簡単、道具や場所いらずのセルフケアになってくれますね。

攻めのアプローチで、疲れをためずにヤル気UP!

あくびの原因と効能がわかったら「あくびが出てしまう」状況に陥る前に、先手のアプローチをするのが上級者。まずは脳疲労をためないために、脳内の血のめぐりを良くし、栄養を与えるサプリメント習慣も、予防医学のひとつ。その方法をご紹介します!

①まずは軽く首や肩を回してリラックス
②両手を上に身体全体をギューッと伸ばして、脱力
③伸ばす、緩めるを数回繰り返す
④口を開けて大きく息を吸い込む
⑤血流の良くなった脳に、サプリメントで栄養を送り込む

それでも疲れのサインを感じたら、思い切って大あくびをしちゃいましょう! 目指すは自在にコントロールできる、「あくびマスター」。これなら人前であくびを我慢することもなくなりますね!

 

ハードな毎日を送る人へ、あくびのススメ

あくびのメカニズムは科学や心理学など様々な分野で解明され、将来的には偏頭痛や不眠治療にも役立つ可能性が期待されています。脳は身体の中でも消費エネルギーが高く、常に熱を排出しています。がんばる脳が元気でいられるように、あくびを上手に活用するのは「脳活のたしなみ」とも言えるのではないでしょうか。

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